中央アジアの真珠、ウズベキスタンを探る

1. シルクロードの十字路、ウズベキスタン

中央アジアに位置するウズベキスタンは、東西文明の交差点として栄えたシルクロードの重要な拠点でした。悠久の歴史の中で、ペルシャ、アラブ、モンゴルといった様々な文化の影響を受け、独自の文化を育んできました。

ウズベキスタン第2の都市サマルカンドは、「青の都」として知られています。ティムール朝の華麗な建築物が建ち並び、その美しさは見る者を圧倒します。特に、レギスタン広場は、イスラム建築の最高傑作の一つとされ、ウズベキスタンの象徴となっています。

古くからシルクロードの交易都市として栄えたブハラは、「聖なるブハラ」とも呼ばれ、多くのイスラム建築が残されています。中でも、カラーン・ミナレットとカラーン・モスクは必見です。

城壁に囲まれたヒヴァの旧市街は、まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みが広がっています。迷路のような路地には、モスクやミナレット、マドラサなどが立ち並び、当時の繁栄を今に伝えています。

ウズベキスタンの料理は、中央アジアの遊牧民の文化と、シルクロードの影響を受けた多彩な文化が融合した独特のものです。羊肉を使った料理が中心で、「プロフ」と呼ばれる炊き込みご飯は国民食として愛されています。

日本からウズベキスタンへの直行便はなく、韓国やトルコなどを経由して行くことになります。通貨はスムで、ビザは事前に取得が必要です。近年、観光客誘致に力を入れており、観光インフラも整備されつつあります。